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イ​キ​グ​サ​レ​13

by イキグサレ

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1.
気がつくと部屋の中 青白い女の人が立っている ブツブツなにかを呟いて ウロウロ部屋の中動いてる ああ嫌だな 気持ち悪いな 怖い ああ嫌だな 見なかったことにしよう 朝日が差せば きっと 全部消えているはず 明日が来れば きっと 無かった事になるはず もう午前五時を過ぎた頃 うっすらと朝日が差してくる だけど相変わらず女の人 目の前でウロウロ歩いてる ああ嫌だな ちょっと自重して欲しい お化けとしてちゃんと自覚して欲しい 朝日が差せば きっと 全部消えているはず 明日が来れば きっと 無かった事になるはず 思い出した ここは病院の病室 この人は私と相部屋の人 朝日差しても ずっと 変わらない毎日 明日が来ても ずっと 変わらない毎日
2.
忍の者 03:38
夜が近づけば 気配が大きくなって 視界の隅や鏡に黒い影が 振り向いても そこには姿は無く 見事 霞のごとく霧隠れの術 お化けじゃないよ 家にいるのは忍者だよ お化けは怖い 忍者はカッコいいじゃない トイレやシャワーの水が勝手に流れ出て 知っているコレは水遁の術だ 血まみれの女の人が立っている 幻術まで使えるとは なんという手だれ お化けじゃないよ 家にいるのは忍者だよ お化けは怖い 忍者はカッコいいじゃない 振り向いても そこには姿は無く 見事 霞のごとく霧隠れの術 お化けじゃないよ 家にいるのは忍者だよ お化けは怖い 忍者はカッコいいじゃない
3.
私のドールハウス 全部手作り 家具や細かい小物 全部作ったの いつかはこんな可愛いお家に 暮らしてみたいなって思っていた 今の私はもう何処へも行けない お家建てる貯金 ある訳がない だから 家の模型を 眺めて 自分 暮らしているの 妄想して だけどいつの間にか知らないやつが 私の家 勝手に住んでいる 夜になると明かりがついて 小さな窓に影が映る それ私の家だよ 監視カメラ付けて一日録ってみる 私いない昼間 何が起こるのか ドールハウスの小さい窓開いて 小さい私が顔を出した その隣にまた小人現れ それは妄想の中の理想の旦那さま そして可愛い子供が二人 理想の生活をおくっている なんで私じゃなく小人なの なんで私の夢叶えてるの なんで私じゃなく小人なの なんで私の夢叶わないの もうこの家は燃やす
4.
毎晩 ベッドで寝ていると真夜中 何にかが布団に潜り込んできて 私に 抱きつく ヒンヤリしているし ヌルヌルしているし 生臭いし これはきっと魚が 布団 入っている 気持ち悪いし眠いから目は 開けないけれど 必死にしがみついて ブルブル震えている 哀れな生き物だ 陸に打ち上げられ 身動きが取れない 呼吸も出来ない そんな気分でしょう 貴方 ねえ貴方 だから毎晩 私のお腹さわり 母なる海に帰りたいんでしょう 貴方 ねえ貴方 じゃあ帰ればいい 海に帰ればいい 何しなくてもいい 考えなくていい ただ居ればいい ただ居ればそれでいい
5.
目の前を歩いている女の人  なんだか凄く違和感がある 夏なのに黒く長いコート 一本道 追い越して先行きたいけど これ以上 距離詰めるの躊躇する 視線落として足元見る なんか足が多い 腕もいっぱいある 一つのコートに 数人入っている だけど頭は一つだけと思ったら 後頭部 目があった 逃げ込んだコンビニ 自動ドア 黒いコートが べったり張り付いて コートの前 ゆっくり広げ 手足さらに増え 顔もいっぱいある 一つの体に 沢山ついてる コンビニの中 悲鳴に包まれて 自動ドアが開き出す なんか足が多い 腕もいっぱいある 一つのコートに 数人入っている だけど頭は一つだけと思ったら 後頭部 目があった
6.
お日様もう 昇らないで 私のこと 照らさないで 白日の下 晒さないで 太陽と月を呑み 暗黒連れてくる 輝きを消す星 私の星 お月様も 出てこないで 月明かりでも 耐え切れない 私の形を 知られたくない 太陽と月を呑み 暗黒連れてくる 輝きを消す星 私の星 首だけになり 空を駆け回る 太陽と月を呑み 暗黒連れてくる 輝きを消す星 私の星
7.
夢から覚め横を向けば いつも君の寝顔 穏やかに寝息を立てて 眠る君の寝顔 最初は本当に怖くって 部屋から逃げ出したっけ それが今じゃ君がいないと 少し寂しく感じて 今夜もまた一緒に寝てくれるかな なんで毎晩一緒に寝てくれるのかな 調べてみてもマンションに曰くは無かった 実は僕に一つだけ 思い当たる節が 昔 親父に聞いた話 僕が赤ん坊の頃 お母さんは寝かし付けで 僕より先に寝ちゃうって ねえ君はもしかして僕のお母さん ねえ君の事 お母さんって呼んでいいのかな 「ねえお母さん」震える声で呼びかけた 「もう寝なさい」と微笑んで僕の頭撫でる
8.
雪だるま 明日の昼にはもう溶け始め 形 どんどん 無くなっていくでしょう 私も 溶けて無くなってしまいたい その後は下水 トイレに流れればいい いろんな事 挑戦してみれば 出来ない事 苦手な事 増える もう私の形は保てない  もう溶けて消えてしまいたい 砂浜に作られた大きな砂のお城 満潮になれば波に削られ崩れてゆく 私も砂になってサラサラと崩れたい その後は風に運ばれ散ればいい いろんな事 挑戦してみれば 出来ない事 苦手な事 増える もう私の形は保てない  もう溶けて消えてしまいたい いろんな事 挑戦してみれば 出来ない事 苦手な事 増える もう私の形は保てない  もう溶けて消えてしまいたい
9.
床下や天井裏から 聞えてる このメロディ 壁の中 排水口から 聞える愉快なトーク 一人部屋ボーっとしてると どこからか話し声が よく耳をすまして 何言ってるか聞くと ヤケに可愛い女の子の声でヤケに可愛い歌歌ってる 床下や天井裏から 聞えてる このメロディ 壁の中 排水口から 聞える愉快なトーク 今日は歌を歌っていない なんかずっと喋っている よく耳をすまして 何喋ってるか聞くと 「こんな事がありまして」とか 「てなこと言うとりますけど」とか 漫談か 床下や天井裏から 聞えてる このメロディ 壁の中 排水口から 聞える愉快なトーク 今日はなんの放送かな 音楽かな トークかな とにかく楽しみ 床下や天井裏から 聞えてる このメロディ 壁の中 排水口から 聞える愉快なトーク
10.
飯行こう 03:00
心霊スポット 肝試し行ったら やっぱり怖くて 明るいとこ行きたい 飯行こう 飯行こう ファミレス入ったら お絞りと水が 一つ余計に 出されてしまった やばいよ やばいよ やっぱり誰か一緒についてきちゃったの 誰も頼んでないステーキ重来ちゃったぞ 誰がこれお代払えばいいの 一緒に飯食ったら帰るかな このまま帰ったら 家まで着いてきそう やっぱり怖いから どこかに行きたいな 呑み行こう 呑み行こう 居酒屋に入ったら お箸とお通し 一つ余計に 出されてしまった やばいよ やばいよ やっぱりこんな時間じゃお開きにならないか ほらまた勝手に生ウニなんか頼むなよ 誰がこれお代払えばいいの 一緒に呑んだらもう友達かな やっぱり誰か一緒についてきちゃったの 誰も頼んでないステーキ重来ちゃったぞ 誰がこれお代払えばいいの 一緒に飯食ったら帰るかな

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released October 27, 2019

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イキグサレ Tokyo, Japan

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