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イ​キ​グ​サ​レ​7

by イキグサレ

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1.
暗くて 寒くて 無限の宇宙空間を 一人ぼっちで 彷徨っている そんな気分 そろそろ 次の 星の重力圏に捕まって 着陸しないと 寂しくって気が狂いそう 小惑星の隙間を縫って バーニア吹かして軌道微調整して 次の星には居場所はあるかな 次の星に水はあるかな 最初の星は 太陽のように明るくて だけれど さすがに 暑苦しくて逃げ出した 次の星は 月のようにミステリアスで だけれど すぐに 正体ばれて幻滅よ ブラックホールの 超重力で 私 引き寄せ 捕まえていてほしいの 次の星には居場所はあるかな 次の星に空気あるかな ブラックホールは やっぱり地獄で バーニア全開で 緊急離脱するわ 次の星には居場所はあるかな 次の星に水はあるかな 次の星には居場所はあるかな 次の星に空気あるかな
2.
お風呂のタイルの はじっこが欠けて 出来た小さい穴 蟻がゾロゾロ這い出てきた 布団しまってた 押入れの奥の 壁と床の隙間 蟻がウジャウジャ這い出てきた 試しにテーブルの上に カステラ一切れ置いといたら あっという間に見つかって 大軍団攻めてきた 遠慮せずどんどん食べて 残さず綺麗に食べて はらぺこの軍団 僕の手首から 真っ赤な血が流れる 思っていたよりも 大量の血があふれ出てる 目はどんどん霞み 体 重くなる 床にたまった血に 蟻がウジャウジャたかっている 僕はもう動かない タンパク質の塊 後始末 お願いします 跡形もなく片付けて 遠慮せずどんどん食べて 残さず綺麗に食べて はらぺこの軍団
3.
狐憑き 02:40
夜中になると いつもお腹がすいちゃう こんな時間に 食べたら太っちゃうのに 足が勝手にコンビニへ向かう 自分の意思と無関係に きっと何かに操られてる きっと狐が憑いている 狐憑き 狐憑き 逆さに読んでも 狐憑き 狐憑き 狐憑き 私 狐憑き 今日は久しぶり 家族そろってご飯 ちょっと恥ずかしいけど 嬉しいはずなのに 口から勝手に暴言飛び出す 自分の意思と無関係に きっと何かに操られてる きっと狐が憑いている 狐憑き 狐憑き 逆さに読んでも 狐憑き 狐憑き 狐憑き 私 狐憑き ある晩 夢に金色の狐 出てきて凄く怒られた 「自分の弱さを我らのせいに するなら取り憑いて殺すぞ」 ごめんなさい ごめんなさい これからは狸のせいにします ごめんなさい ごめんなさい 狸のせいにします 狐憑き 狐憑き 逆さに読んでも 狐憑き 狐憑き 狐憑き 私 狐憑き
4.
半魚人 03:12
もしかして ひょっとして この世界 水中に あるんじゃない? だってほら じっとしてるのに息が苦しくなって もがけばさらに苦しくなる 楽しそうにしている あの人たちの 手のひらを見てみよう たぶんそこには 水掻きあるのでしょう もしかして ひょっとして この世界 水中に あるんじゃない? だってほら 自由に体を 動かせないし 動かないと 沈んでいくし 自由に動いている あの人たちの 首筋を見てみよう たぶんそこには エラがあるのでしょう 私は陸を目指す 二足歩行で まだ見ぬ陸を目指す 肺呼吸で 陸地は雲の上かな?
5.
教室の窓から 見えるあの鉄塔 時々何かが ぶら下がっているでしょ? 風で飛ばされた ボロキレみたいだけど よく見てごらんよ 人の形でしょ? ロープで首を吊られて 手足はダラリと垂れて 赤黒く変色した 顔をこっちに向けて 風に吹かれて ブラブラ揺れているでしょ 気がつくとアレは 増えているから 見るたびにどんどん 増えていくから どう?もう大分 ぶら下がっているでしょ たわわに実った 果実みたいでしょ それじゃ そろそろ私 あそこに行ってくるから みんなと風に吹かれて ブラブラ揺れているから 早く貴方もこっちに来ればいいよ
6.
抱き枕 05:17
ここは昔から 私の部屋 なのにいろんな人 次々住み着く そんな時は 物音立てたり 枕元立てば すぐに居なくなる 今住んでいる 男の人 私見たことないタイプ 少し興味湧いちゃったから しばらく観察 女の子の大きな絵ついた抱き枕 ギュッと抱いて子供のように 眠る 私 見ているとは知らずに いい大人なのに 漫画ばかり見て 可愛い人形 たくさん飾って テレビ漫画見て 大はしゃぎ そして終いには 声出して泣いて こんな子供みたいな人 ちゃんと生きて行けるのかな なんか私 柄にもなく お母さん気分 女の子の大きな絵ついた抱き枕 ギュッと抱いて涙で濡らして 眠る 私 見ているとは知らずに 三年がたった頃 貴方は荷造り始める あら そう もう出て行くのね どうぞお元気で 抱き枕に私の体をそっと重ね 最後の夜 貴方穏やかに 眠る 私 抱いてるとは知らずに
7.
遺書 02:32
この文章 読まれている時 私はもう死んでいるでしょう こんな世界とオサラバ出来て嬉しいです でも本当は 死なない方がいいに決まっています だが しかし いや だから なんていうか 察してください なんだこりゃ ああ 私ったら文章力まったく無かったんだ ちゃんとしたまともな文章書けなかったんだ こんな駄文残したまま 死ねないわ そうだ ビデオレターって言う手もあるんじゃない でもカメラに向かって喋ってるだけじゃ能が無い 小道具とかアングルとか凝ってみよう 意味深で意味不明なカット挿入しよう なんだこりゃ ああ 私ったら映像センス無かったんだ ちゃんとした映像作るの難しかったんだ こんな駄作残したまま 死ねないわ それじゃ曲を作ってみるのはどうだろう 楽器なんて練習したこと無いけれど 「死にます 死にます もう死にます」 なんだこりゃ ああ 私ったら音楽センス無かったんだ ちゃんとした音楽作るの難しかったんだ こんな駄作残したまま 死ねないわ ちゃんと勉強してから 出直してきます
8.
大掃除鬼 04:20
町のはずれに 昔からある 有名なお化け屋敷 壁一面に 御札が貼られ 広い庭 荒れ放題 中に入れば 厚く積もった ホコリとカビの臭い こんな所に 閉じこもってちゃ 気が滅入ってくるだけ 窓を開けるよ 日の光と風 呼び込むよ 部屋を綺麗にするだけで 気持ち軽くなる 掃除をすれば そこは私のテリトリー 人も幽霊も 許可無しには入れない 掃除をすれば そこは私のテリトリー 塵一つもない まっさらな空間 子供の声がもう聞こえない 廃校した校舎 廃墟と化した大病院 閉園した遊園地 悲しい事 苦しい事 沢山あったんだね 壁や天井 汚れとなって 今でも染み付いてる そんな物を大切にしててもしょうがない 全部まとめて焼却炉に放り込んじゃおう 掃除をすれば そこは私のテリトリー 鬼も神様も 許可無しには入れない 掃除をすれば そこは私のテリトリー 塵一つもない まっさらな空間 これで全ての清掃作業 終わりました それでは皆さん お部屋にお入りください お帰りなさい もう苦しくないでしょ お帰りなさい もう悲しくないでしょ
9.
死神 02:58
気をつけてても 気をつけなくても 意識してても しなくても 必要以上に恐れていても いなくても 望んでいても 望まなくても 受け入れていても いなくても 常に身近に感じていても いなくても 死ぬときはアッサリ死ぬし  死なないときは何しても死ねない 最初から選択権なんか与えられてないでしょ 貴方の行動で生きたり死んだりする訳がないじゃない 生死をコントロールしようなんて死神にでもなったつもり? もっと親身に話を聞いてあげればよかったとか あの時引き止めておけばよかったとか なんでもっと優しくしてあげられなかったとか 気持ちをちゃんと伝えておけばよかったとか 勝手に後悔して勝手に責任を感じているけど 貴方がどんなことしても 結果は変わらないからね 貴方の行動で生きたり死んだりする訳がないじゃない 生死をコントロールしようなんて死神にでもなったつもり? 自分の影響力を過大評価してるみたいだけど 貴方のせいで命落とすのは貴方しかいないから 貴方の行動で生きたり死んだりする訳がないじゃない 生死をコントロールしようなんて死神にでもなったつもり?
10.
重い体 ベッドに 投げ出せば ほら  すぐにあの人が 迎えに来る 今日はどんな 世界 連れって行ってくれるの 貴方と一緒なら どこでもいい 満天の星降る夜空で 手を繋ぎ 雨上がり 虹の橋の上 肩を抱き 私の夢の中にいる貴方が一番好き 私の頭の中にいる貴方が一番好き まさか こんな事が 起きるだなんて 私の頭は 壊れたかな 起きているのに 貴方 迎えに来るなんて 神様がくれた 奇跡かしら 横丁の商店街で焼き鳥買い 夕焼けの川原 二人 缶ビール飲む 私の夢から現れた貴方が一番好き 私の頭から出てきた貴方が一番好き 思い出しちゃった 本当の私は 病院のベッド 昏睡状態 目覚めたくない このままでいい だけど貴方は理想の人だから 「家族を悲しませちゃいけないよ」 きっとそんな事 言うんでしょう そうね 分かった もう目を覚ますわ だけど最後に お願い聞いて 崩れ行く風景の中でキスを交わし 燃え盛る炎の中で身をゆだねて 私の夢の中にいる貴方が一番好き 私の頭の中にいる貴方が一番好き

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released October 27, 2013

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イキグサレ Tokyo, Japan

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