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イ​キ​グ​サ​レ​1​2

by イキグサレ

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1.
死に風 02:57
夏はクーラー使ってて気付かなかった この部屋締め切ってても風が吹いてる 隙間風?まさか新築のマンション 管理会社に文句言ってやんなきゃ ろうそくの炎の揺らぎ 頼りに風吹き込む場所 探してみたらそこは 隙間も無い部屋の角 鳴り続く 私の部屋 もがり笛 吹きすさぶ 私の部屋 死に風 深夜作業してたらまた風が吹いて  どんどん強くなり窓ガラス揺れる ちょっと待って ありえない 立てないほどの強風 外は静かな夜なのに 部屋の中 暴風域  鳴り続く 私の部屋 もがり笛 吹きすさぶ 私の部屋 死に風 渦巻く旋風の中 髪と着物 たなびかせ 軽やかなステップ踏んで 魔風の主が登場  鳴り続く 私の部屋 もがり笛 吹きすさぶ 私の部屋 死に風
2.
夏来たぜ 02:39
やって来た 夏が来た 閉じこもってないで海に行こう 雲一つ無い空 日の下に飛び出そうよ やって来た 夏が来た セミも君を呼び出してるぜ カミナリともなう夕立も気持ちいい物 花火大会 盆踊り 夜も人がいっぱい みんな浮かれているよ 隙だらけだよ 呪っちゃおう 取り憑いちゃおう 夏の夜はよりどりみどりだぜ 驚かそう ビビラせちゃおう 夏の夜は俺たちの稼ぎ時だぜ やって来た 夏が来た 海がいやならば山に行こう 川の上流 綺麗な水湧き出てるよ やって来た 夏が来た ほらキャンプしてる人いるよ ここまでお膳立て 出来てるんだからやっちゃおうよ どうしても嫌ならば 家にいてもいいよ 肝試しとかいって 勝手に人来る 呪っちゃおう 取り憑いちゃおう 夏の夜はよりどりみどりだぜ 驚かそう ビビラせちゃおう 夏の夜は俺たちの稼ぎ時だぜ 花火大会 盆踊り 夜も人がいっぱい みんな浮かれているよ 隙だらけだよ 呪っちゃおう 取り憑いちゃおう 夏の夜はよりどりみどりだぜ 驚かそう ビビラせちゃおう 夏の夜は俺たちの稼ぎ時だぜ
3.
おつかいキョンシー ここは楽しい中華街 おつかいキョンシー 跳ねてきたよ ピョンピョン飛び跳ねてくる お札の横に貼られてる買い物メモをはがすとき 間違えてお札とると突然暴れだす まったく面倒臭いな おつかいキョンシー ここは愉快な中華街 おつかいキョンシー 硬直した 腕に買い物籠下げて ザーサイ ピータン もち米と 五香粉を買っていく 跳ねるたびポケットから小銭を落としてく まったく面倒臭いな おつかいキョンシー おつかいキョンシー ここは賑やか中華街 おつかいキョンシー チャイナ風のメイド服着てるから きっとメイドさんなんだけどちゃんと仕事出来るのかな 感情ないんだから ロボットと同じかな まったく面倒臭いな おつかいキョンシー ここは華やか中華街 おつかいキョンシー お札の奥 チラチラと見える顔 きっと生きている時は凄く可愛かったはず 死体に恋心抱くわけ無いけれど まったく面倒臭いな おつかいキョンシー
4.
田舎の夜道 自転車で行く 畑の中に 大きな案山子 よく見て あれは案山子じゃなくて 二メートル近い大男 へのへのもへじ描かれたマスク 顔を完全に覆い隠し その右手には 金槌握られ その足元 血まみれの死体 すぐに自転車の向きを変えて 今来た道を全力で漕ぐ 後ろから迫る足音 なんで自転車で振り切れない 突然背中に激しい衝撃 やつが投げた金槌のせい 無言で奴は金槌拾い うずくまる私に近づいて 無情に振り下ろされる金槌 へのへのもへじに血が飛び散る
5.
隣の席の彼女 長い黒髪の彼女 声かけるのもはばかれる 美女だけど 僕だけが知っている 彼女の秘密を ずっと彼女を見てきた 僕だけが気付いた秘密だ 髪の隙間からチラチラ覗く白い首筋に キラキラ光る鱗が生えている あくびした口の中に鋭い牙二本 細長い舌の先は二股に割れているんだ 何をプレゼントしたら喜んでくれるかな タマゴとかカエル ネズミあげればいいのかな 今は価値観多様の時代なんだから君が 人間じゃなくたって気にしない 実は僕こう見えて爬虫類好きなんだ 飼い方も詳しいんだ きっと君と仲良くなれるさ 君に巻き付かれたいよ 締め付けられたい 冬の間はずっと寝ててもいいから 君に巻き付かれたいよ 締め付けられたい 脱皮の後の皮は掃除しとくから
6.
彷徨って 流れ着いた遊園地 やっと見つけた 新しい依り代 お化け屋敷に置いてある 電動幽霊人形 明日から子供 アベック 頑張って驚かすぞ 目は光り 煙を吐き 井戸の中からニューっと出る ぎこちなく動く腕と なぜかクルクル回る首が 機械の体 手に入れたんだもん もっとロボットらしい事してみたいな メンテ係のお兄さん 取り憑いてみようかな もっと自分好みに強くカスタマイズしてみよう ミサイルとビーム装備 動力はポルターガイスト 背中にはジェット積んで 井戸から緊急出撃 怖く無くなっちゃったから 私は今倉庫です それでは夜な夜な抜け出て悪人懲らしめに行こう 右手には巨大ドリル 左手に二連チェーンソー 口の中 火炎放射器 井戸から緊急出撃
7.
毎日 夜中に鳴る インターホンの音 ドアスコープ 覗けばいつもいる 部屋の前 立ち尽くす女 絶対ドア開けちゃ駄目 この女良くないもの 気味悪い 薄ら笑い浮かべて 三白眼 睨みを利かせて だけど凄い好みなんだ 理想の人だよ 友達になりたいよ なんで深夜来るの  今夜も来て 麗しい姿見せて 今夜も来て 寝ないで待ってるから 仕事してる時でも 夢を見てる時でも 考えているのはずっと あの人の笑顔の事ばかり 重度のメンヘラでも この世のものじゃなくっても 気にしない 今夜ドアを開けるよ 毎晩 訪ねてくるんだから 鍵に手をかけた時 部屋中の 鏡とガラスが いっせいに割れた 今夜も来て 麗しい姿見せて 今夜も来て 寝ないで待ってるから ボクの本能と直感 開けるなと叫ぶ あともうちょっとで意思が本能に勝つ 今夜も来て 麗しい姿見せて 今夜も来て 寝ないで待ってるから
8.
遠足 02:47
観光バスにはトラックで 子供の列には乗用車 高速道路は動かない トイレに行きたい動かない いつもそう 毎日そう いつもそう 毎日そう だから遠足行きましょう 想い出作りに行きましょう お弁当開ければコロッケで 油ですべって砂まみれ お弁当食べれば中毒で 帰りのバスはゲロまみれ いつもそう 毎日そう いつもそう 毎日そう だから遠足行きましょう 想い出作りに行きましょう グループ決めればはみ出して 走って転んで救急車 家に着くまで遠足で 帰って来れれば儲け物 いつもそう 毎日そう いつもそう 毎日そう だから遠足行きましょう 想い出作りに行きましょう
9.
凍てついた場面 ヒビが入る 引き金引くのは 微量の臭い 記憶よみがえる 痛みよみがえる 止まった時計の針がうごく 流れ出す風は雲をちぎる 記憶よみがえる 痛みよみがえる 微かな動きさえ 見逃さず捕らえる 心にはいつでも ジャパニーズ・ソード 息を潜めてた 敵が動く 屍築くは 私の動き 記憶よみがえる 怒りよみがえる 微かな動きさえ 見逃さず捕らえる 心にはいつでも ジャパニーズ・ソード
10.
日だまりの土は暑すぎて 夕暮れの風は冷たくて まいた種 花となれ まいた種 花となれ 誰かの言葉は苦しくて 一人の言葉は切なくて まいた種 花となれ まいた種 花となれ かつて手折られていった 幾本の根の上に まいた次の種はどんな花 気高い姿は美しく 血塗られた過去もうるおしく まいた種 花となれ まいた種 花となれ 手に入れた物はつまらなく とどかない物は恐ろしくく まいた種 花となれ まいた種 花となれ 見えてない訳じゃないけれど 気付かない訳じゃないけれど まいた種 花となれ まいた種 花となれ かつて踏みにじってきた いくりんの花々は 行く手に横たわる 泥になる 輝く姿は愛らしく 傷つく姿も狂おしく まいた種 花となれ まいた種 花となれ

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released October 28, 2018

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イキグサレ Tokyo, Japan

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